ネット起業家の「成長ストーリー」に感情移入する理由

職場の上司が語る武勇伝は
面白くないのに、


ネットで見つけた
起業家や情報発信者の
「成長ストーリー」には
感動してしまいます。

もちろん心理学的な
テクニックを使って
文章書いてたりするので
それはそうなんですが、

もう一歩踏み込んで
なぜこんなにも
ネットに落ちてる
「成長ストーリー」に
惚れこむのか。

そのあたりを少々。

自分で探してみつけた

ただ単にその場にいた上司に
たらたらと自分が今まで
どれだけ苦労してきて
どんな成長をしてきたかを
語られても

それらは「聞かされている」
と感じるだけで
それほど面白みを感じないです。

それに比べて
ネット上で知った
情報起業家は


「自分で探して見つけた」

と思えるからこそ
その人達の語るストーリー
は宝だと思えるわけです。

人にすすめられて
その情報起業家を
見つけたとしても、

やっぱり自分のケータイなり
パソコンなりで探しますよね。
(ケータイじゃない今は
スマホか)

なので、ネット上の情報を
得るためには必ず
自分で探しに行って
自分で見つけるという
感覚が機能上ついてきます。

まずグーグルなりで
検索窓を開いて、
そこに自分で入力して
っていう若干でも手間
はかかりますよね。

たとえ若干でも
手間をかけて
見つけ出したっていう感覚が
あるってのがポイントです。

テレビだったら
かなり受動的なので、
自分の力で勝ち取った
大切な情報だとは思わないので

その点がネット上の
情報とは違います。

ネットに落ちてた

ネットは探し出される
ことが前提にあることも
そうですが、

そこに情報が

「すでに落ちていた」

と思えることも
理由として挙げられます。

すでにそこにあったけれども
どうやら世間はこれの
重要性にまだ
気づいていなくて、
今偶然自分が拾った。

今この情報の凄さを実感して
いるのは自分しかいないと
思い込めるからですが、

それが起こるのは
すでにそこにあって、
誰でも気付けたはずなのに

あまり話題に上がっていなかったり、
有名じゃなかったりすると

この凄い情報の大切さを
自分が今度は世に広めなければ
って気分になって

余計にその情報や
情報を発信した人に対して
感情を揺さぶられるわけです。

沈黙がそこにはある

まとめると、
その情報に行きついた時、

「この情報を今受け取っている
のは自分だけだ」と錯覚しやすい
からこそ

ネットで出会った
情報は割と大切にされやすい
ことが分かりました。

あれやこれやと
横からちゃちゃが入らない
状態の中で、

つまりは沈黙の中における
コミュニケーションが
担保されているために、

ネットで得た情報が
自分に宛てられた
特別な情報だと
思い込むわけです。

ネットにはこのように、

自分×情報世界

という、自分一人が情報と
対峙している感覚が
構造上育ちやすいため、

錯覚なんですけど
自分だけに与えられた
贈り物だと思いやすくなるんです。

現にネットでだけは吐露できる
秘密や、悩みは
たくさんあるじゃないですか。

こういった、ネットの構造上の
効果ってのも無視できない
要因です。


「成長ストーリー」
に感情移入しやすい
仕掛がネットには
構造上隠されているんです。

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