ようやく映画観に行けました。
むちゃくちゃ面白かったです。
とにかく面白かったです。
私の中では
これまでに観た映画のなかでは
最高の作品でした。
実は個人的に
映画はあまり見ない方でして、
映画ってなんだか「短さ」みたいな、
ちょっと端折ってませんか?
っていう感じをいつも味わうので
あんまり見ないです…
でも今回そういう物足りなさが
まったくなくて、
本当にいい時間過ごしたな、と思いました。
全体的な感想
まずは全体通して思ったことを
ザーッと書いていきます↓
何といっても原作にはなかった
オリジナルストーリーがめちゃめちゃ
感動的でした。
あの羌瘣と信の語らいをはじめ、
その中での葛藤とか、
羌瘣の感情が、
落ち着きがありながらも
すごく素直に出ていて良かったです。
信と羌瘣の今後を
応援したくなるような展開で
素敵でした。
羌瘣が戦ってるところ
すごい臨場感でしたし、
信がすごく信っぽかった
と言いますか、
とにかく微笑ましかったです。
あと、全体的に絵になるような
シーンがたくさん
あって良かったです。
大事な約束ってのは
夕焼けの中でするもの
なんだなと思いました。
戦いの場面に関しては、
いったいこれからどうなるんだろう?
っていうハラハラドキドキの連続で
面白かったです。
基本的にいい作品というのは
見る側の頭に何回「?」を浮かばせるか
つまり、
え?どういうこと?
って思わせて、
見る側を引きつけるタイミングとか
出し方が絶妙な作品が
良作だと思ってます。
その点で今回、なにげに印象に残ったのが
麃公将軍が笑顔で
指示を出しているところです。
あの笑顔が印象的だったからこそ、
いったいどんな意図があって
援軍を送らないんだろう?って
思いましたし、
よけい何を考えてるのか
分からなくて、
分からないからこそ
引き付けられていて良いな、
と思いました。
あとはもちろん王騎将軍の登場ですね。
知略か本能かどっちが勝つか?
なんて言う問いかけをして、
戦い全体の、いわゆる
「見方」を提示して
余計面白くしています。
※あと、王騎将軍に関して
個人的に興奮したシーンは、
このあとは少し用事があるからって
ことで麃公将軍に
断りを入れるシーンです。
あの人とあの四人にこれから
会うのかと思うと
「あの人たち」のファンでなくても
これはワクワクさせられるのでは
ないでしょうか!?
死者の意志を継承すること
↑章のタイトルがいきなり
重くて申し訳ございませんが、
でもでも、今回一番の見どころは、
その辺りにあると思ってます。
映画オリジナルストーリーとして
描かれた羌瘣の葛藤の場面です。
象姉が言い残した
言葉を思い出して、
感情が表に出るところです。
象姉のやりたかったこと
の意味が分からなくて、
羌瘣にしてはめずらしく
感情が表に出る
シーンがありました。
今回映画オリジナルで
一番考えさせられたのは、
“死んだ人の意志はいつも
分かりやすく提示されるわけではない”
ってところです。
意志継承をすることは、
死んだ人や先達のやりたかったこと、
言いたかったことを
明晰判明に分かった上で、
引き継いでいくことであるかのように
思いやすいですが決してそうでなく、
映画の羌瘣みたいに
どういう意味なんだろう?
って葛藤しながら継承したり
していくものなのかもな、と思いました。
といいますか、
まさにその葛藤をすることが
すなわち意志継承なんだっていう
メッセージのように聞こえました。
「どういう意味なんだろう」
「先達はこちらに何を
伝えたかったのだろう」
というような疑問を抱える
ことがすなわち丸ごと
死者の言葉を背負うことかもな、と。
間違っても生きてる側が
死者の言葉を代弁したり、
断言するのではなくて、
生きてる者同士で
あーでもないこーでもない
っていう葛藤そのものを
抱えることが意志継承なんだって
思わされるストーリーでした。
そういえば原作の信の発言を
振り返ってみても、
王騎将軍の言葉を代弁したり、
こう言いたいんだと断言
している場面がなかったなと
思い出しました。
「きっと」とか「だと思う」
ってつけてるんですよ。
(そうでなかったらすみません。
見落としがあるかもしれません(-_-;))
何かを伝えようとしている
こと自体は分かるけれど、
でも何を言いたいのか、
その中身はいまいち分からないんです。
背中を何やら強く押してくる…
仕方ないから押される通りに
動いてみたら、
何か見えてくるかもしれない
見えないかもしれない、、、
と、こんなふうにして
葛藤すること自体が
背負うって意味なんだと、
言われているような気がしました。
なので、死者の言ってる意味を
分かろうとするためには
死者のささやきを聞いた
自分が生きないといけないわけで、
それが出来るのは今ここの
自分しかいないっていう感覚も
継承する側の背中を押す要因だなと
羌瘣が戦うクライマックスの場面で
すごく思わされました。
まとめ
どうしても前作と比べて
しまうのですが、
ⅠよりⅡの方が
割とはっとさせられる
ことが多かったように思います。
時間が長いってのも
ありますが、
実写で見えてきたものや
オリジナルストーリーから
見えてくるキャラの奥行みたいな
ものがあって味わい深かったです。
あと、もちろんⅢへの
期待のさせ方も秀逸だなと
思わされました!
いやぁ、面白かったー
何回言うんだよって感じですけど
面白かったです、ホントに。
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