「キングダム」輪虎将軍の「天」への想いは何故あんなにも強烈だったのか

原泰久氏の「キングダム」に登場する
輪虎将軍の良さについて、

私も含めてみんなまだまだ
良さを分かってないよなー

って思うところがあったので
語らせていただきます。


輪虎将軍がすごい大事にした


「天」への想い


これについて語ります。

この記事はストーリーの
まとめをしているわけではないので

原作漫画を読んでいる人、
アニメ版を見た人
を対象としています。

「キングダム」のネタパレを
含む内容なので
まだ読んでないし、見てなくて、

ネタバレして欲しくない
人はご注意ください。

輪虎将軍を語る上で避けて通れない「天」への想い

輪虎将軍の良さについて
語るとき、やっぱり
フューチャーされるのは

「想い」の強さでしょう。

信に滅多切りにされても
なんとか主人の廉頗との
約束を果たそうとして立ち上がる
シーンは一つの見せ場です。

しかもしかも、

廉頗に拾われて、
頑張って将軍になった経緯
を語っておられる…

そこにめちゃめちゃ
感情移入しまくって、
私もコロリと落ちた口なので

やっぱりその人の
物語とかアップダウンの
あった人生とかを語られると
共感せずにはいられませんよね。

でも、もう少しこの
輪虎将軍について
考察が必要なところがあって、

廉頗への感謝の気持ちや
キラキラしてる
将軍への憧れも大事ですけど

その背後にある
というか、それらをすべて
支えているあの

「天」に対する
考え方がこの将軍にとっての
最大のポイントだなと。

どうもそのあたりを
ついついなおざりに
しそうになりますけど

でもやっぱり輪虎将軍の
良さについて語る上では
絶対欠かせないところだなーと。

でもなぜかなかなかネット上で
語ってくださる記事がみつからない…
(じんめんぎょの雑な調べ)

なのでじんめんぎょが
頑張って語ってみますよ。

でも気持ちは分かります。


やっぱり「天」なんて
語りづらいし分かりにくいので
ついつい避けたくなるテーマです。

私も信みたく、


すごい浮ついたこと言い出すのねー


って思ってましたし、

ストーリーが間延びしている感
の原因でもあるよなー

と思ってたんですが、
やっぱり輪虎将軍
の最後の言葉が

これに関する
ことだったったし
外せないところじゃないかと。

死ぬ間際になっても
「天」について
考えてるんですよ!

何でそこまで「天」が大事なのか
やっぱりツッコミたくなる
じゃないですか…

輪虎将軍は「天の与えし廉頗の剣」

はい。

というわけで「天」について語っている
輪虎将軍のシーンで
一番わかりやすいセリフは

偶然だと思うかい?
結果的に戦いの天稟があった僕と廉頗
“戦いの天才”が“戦いの大天才”に拾われたことを

原泰久『キングダム22』より引用

です。


大事なのは輪虎将軍から
したらどう考えても
偶然とは思えなかった、ってところです。

何かすんごいものの
「計らい」を感ぜずにはいられな
かったんですね。

私たちも圧倒的な
偶然が起こった時、

何かがバックで糸引いてるんじゃないか
ってついつい疑ってしまいますよね?

その感覚です。

で、その「何かすごいものの計らい」
を感じると同時にそれは

「与えられている」


っていうふうに思うんです。

空から降って来たみたいに…

自分は野垂れ死に寸前だったのに
どういうわけか廉頗との出会い
を与えてもらった…

自分には理由とか、意図とか
そういうのは全然分からないけれど、


自分を超えたところで何やら
自分の人生の設計図が作られている
みたいな感覚です。

そういう自分の意図を超えた
「計らい」を体験したとき、


私たちはそれを
空から降って来たメッセージ
として勝手に解釈します。

あくまでこれは受けとる側
の解釈なんです。

もっと分かりやすく言うと
天からの贈り物です。

ギフトなんですよ。ギフト。

で、プレゼントやギフトが
贈り物として成立するためには、

渡す側ではなくて
あくまで受け取る側が
ギフトとして受け取るかどうか
なんです。

話を戻しますと、

自分の意図を超えたところから
降って来たので、


必然的に「与えてもらった」って
思ってしまうんです。

だから、

僕は…“天”の与えし“廉頗の剣”だからね

原泰久『キングダム22』

なんです。

「与えし」ってところが
外せないポイントです。

何故あえて輪虎将軍にとってそれは「天」だったのか

じゃあ、
そういう自分を超えた
大いなる流れってところで言えば、

王騎将軍みたいに
「時代の流れ」であっても
良いじゃないか?

って思うかもしれません。

でも、


30代そこそこで
「時代性」ってなかなか
実感できないと思ってるんです。

じんめんぎょもまだ29歳なので
王騎将軍レベルの積み重ねから
染み出る「歴史性」「時代性」

ってのは実感がありません。

自分の人生=歴史だっていう感覚
だと思うんですが、

まあ、確かに

実はそれに関しては
まだ私にも深堀りできてない
ところなんです、、、

でもでも、
やっぱり「与えられる」って
感覚は

自分を超えた、自分より上方から
降ってくることとリンクしていて、

だからこそ「天」なんです。

「与えられた」人は
ついつい上を
見上げてしまうわけです。

だから本当に、輪虎将軍が
ポーっと空を見上げる場面ってのは
なくちゃならないシーンだと思ってます。

なによりあの首を上に傾ける
あの角度と姿勢が最高です。

玄峰が死んだときも
夜空を見上げてましたが、


死者の弔いに対しても
この将軍はそういう感覚を
お持ちでいらっしゃる…


うううう最高…

最後の言葉が私の中で響いてる…

ここからは個人的な話で、


なんで輪虎将軍が
私の好きなキャラになったか
って話になります。

もちろん、
初めはちょっぴりSっ気を感じさせる
明るくて軽い感じだったのに

最後はまじめで落ち着いた感じに
なってるあのギャップに萌えたのが
大きいと思います。

でもやっぱり
最後の


「信…君もまた深く…」
(引用元:原泰久『キングダム22』)
※アニメでは「深く」は削られてますね。

って言葉も
無視できなかったんだなと


今回「天」についてまとめてみて
思ったところです。

自分が死ぬかもしれないことも
すべて「天の計らい」だとしたら

全部それを受け入れようっていう
姿勢を見せられましたね。



この最後の言葉の
もっている「余韻」が
まだ体の中で響いてるから

もっと言うと
このナゾめいた
言葉があったこそ

余韻につられて
好きになってるんですよ、
多分ね…

輪虎が
私の中で響いてる…

今度いつか、
推しキャラのもつ余韻と
欲望について書こうかな…

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