昨今、
推し概念グッズが流行っており、
香水、プリザーブドフラワーなどなど
推しを彷彿させる
概念グッズがたくさん
世に出回っています。
それらに影響されて、
私は推しをイメージした
箱をつくってみることに
しました。(個人利用)
箱です、箱。
先月も推しキャラたちで
箱作ってしまいましたし、
今も色々作ってます。
なぜこんなことをしているか
というと、箱にすることで
なんとはなしに
推しとの「距離が近くなる」
ことを知ってしまったからです。
どういうことか説明します。
きっかけはアル戦のEDテーマ
きっかけはテレビアニメ版「アルスラーン戦記」
のEDテーマです↓
「ラピスラズリ」(作詞:Eir、加藤裕介
/作曲・編曲:加藤裕介/歌:藍井エイル)
は本当に大好きで、
一番好きなアニソンはと聞かれたら
これを答えるくらい好きです。
何度も何度もあの感動的な
ED映像と共に見ていたのですが
ある日、
いつものようにうっとり見てたら
「このアルスラーン戦記の世界観を
ぎゅっと詰め込んだ箱をつくりたい…」
なんて思って、
さっそく箱にしました。
なんで箱なんてつくりたい
と思ったのかこの時は
まったく分からなくて、
ただただ無心に作りました。
その箱かこちら↓


公式の画像ベタ貼りしてるので
ほとんど写真で
お見せできないのですが(^_^;)
あれやこれやを切り貼りして
ペタペタやって、
外側がみごと箱らしい
デザインで飾れたと思ってます…
ちなみに折りたたんで持ち運び
可能ですし、屏風にもできます↓
(誰得?)


何故箱にしたくなったか、
に関しては
箱ってものの
構造に影響された
ところが大きいと
思っています。
次に箱の構造について
細かくみていきます。
箱の構造について
箱にしたくなる理由は
箱の構造そのものに
あるわけですが、
これには大きく分けて
三つポイントがあります。
手元感覚
「ラピスラズリ」を
聴いていただいたら
分かるのですが、
アニメで描かれる
ペルシャ風の情景描写が
ぶわーーーーっと
壮大に広がってきて、
あの曲はものすごく
感情揺さぶられます。
と同時に、
素晴らしい世界がめくるめく
展開されるものだから、
「自分のものにしたい」
「自分の手中に収めたい」
そういう思いが湧いてきて
しまって、
いっそぎゅっと縮めて
自分の手元に収まる
サイズにできないかなあ…
という気分にまでなりました。
とにかく自分の「手」
で扱いやすい大きさ
サイズ感にしたかった、
ってことがポイントです。
これは箱に限らず
手元に置けるサイズの
ハンドメイド品全般に
言えることだと思いますが、
何故ハンドメイド品を
作りたくなるかというと、
自分のアイデアを
掌サイズに収めて
具体化するってところが
楽しいからです。
(少なくとも私は)
アニメの雰囲気や舞台背景が
好きで好きでたまらない
んだけど
それを自分のものに
できないもどかしさみたいなのを
なんとかしたかったわけです。
自分の手中におさめたい、
そんな欲望が原動力になってる
と思います。
自分の手元感覚のなかで
たしかに実感できる、
そんなのを求めてる場合、
手元感覚サイズの箱
にはそれを叶える構造
が備わっているわけです。
奥行きを作れる
箱を作ることで、
「奥行き」を持たせる
ことができます。
というわけで推しに
「奥行き」「深み」を
持たせたい人は
箱を作ればおのずと
これらが効果的に
表現できて
「このキャラにはまだまだ
私の知らない側面がありそうだ」
と見る人に思わせる
ことができる、、、かも。
秘密
箱作りをしていく中で
思ったのは、
中が透けてる箱は別ですが、
基本的に中身が見えなくて
中に入っているものが
何なのか分からないという
この秘密性をはじめっから
持っているな、ということです。
箱自体、はじめから
「開けられる」ことが前提で、
だからこそ中身が秘められている
というのが際立ってくるわけです。
なので、推しをイメージした箱
をつくるなり、
推しグッズを箱に入れるなりすると、
自分の中で推しを「秘めておく」
事のワクワク感が楽しめるんです。
箱には中身が秘められる
という構造を持っているので、
「表にすぐには
出せないけれども、
実はすごい」っていう
推しの一面を隠しておける
機能が箱にはありますよ、
というお話でした。
推し箱作りのすすめ
とにかく、
推しの良さを
詰め込んだ箱を作ってみると
推しの新たな一面が見えてくる
かもしれないってことです。
推しの、と言うより
自分自身の推しへの想いが
分かってきます。
四面を何で埋めるのか、
外側面はどんなイラストにして
内側は逆に何を
もってくるのか、、、
そんなようなことを
考えながら作ってみます。
身近な100均で売ってる
画用紙、PETシート
(私は代わりにプラバン使いました)
で箱作れます。
なんなら既製品の箱
をオリジナルにデコって
みても楽しいかもしれません。
結局、
推しを箱に篭めることは、
四方で囲まれた限定的な
空間に推しを入れる
ことなので、
「推しと自分との
距離を縮める」
営みだと思ってます。
そのように箱を作る中で
味わう手元感覚や、
奥行きなどが
推しをなんとなく
近い存在として
現れさせる働きがあるので、
是非、推し箱
ハンドメイドしてみてください。
ロラン・バルト『表徴の帝国』宗左近訳、筑摩書房、1996年
オットー・フリードリッヒ・ボルノウ『人間と空間』大塚恵一ほか訳、
株式会社セリカ書房、1978年
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